プログラマ35歳限界説などといまだに言う人がいるのですが。
それは昭和時代の話ですよね。
少なくとも雇用の面では、35歳を過ぎたら採用しないというのはあり得ません。
45歳でも55歳でも年齢で判断はしません。
もちろん職歴がなければ採用しませんが。
そもそも年齢で差別するのは法律違反です。
2007年から雇用対策法(現・労働施策総合推進法)により
採用時の年齢制限は禁止されています。
だから中途採用の面接に落ちて、年齢で落ちたのではと考えるのは、本人の思い込みです。
必ず別の理由があります。
例えば、ネットで会社の内情を暴露されたくないので、SNSなどで過激な発言をしている人は採用しないというのはあり得ます。
これは本当です。
まして反社会的な発言をしている人は、絶対に採用しません。
反社排除は企業の義務です。
※反社チェックはどの企業もやっていますが、反社とは暴力団とは限りません。政治活動標榜ゴロなども含みます。
それ以外の性別や国籍や人種や頭髪の量で差別するようなことはありませんが、デブは採用されにくいという都市伝説は会社によっては事実かもしれません。
社員の健康管理も会社の義務なので。デブ=不摂生というイメージがあるのでしょう。
(もちろん健康診断も法律で義務づけられています)
デブよりもっと困るのがメンタル不調の人です。そういう人はすぐに休職しますから、採用しても意味がありません。
人の目を見て話せないような人も採用しません。
たとえプログラマでもコミュニケーション能力が必要なのは言うまでもないことです。
あとは、職歴や経歴を盛っていたら落とします。当たり前ですけど。
転職回数が多いと不利だと一部業者のサイトに書かれていることがありますが、そんなことはありません。
昔と違って今は転職が当たり前なので、転職回数を少なく見せかける必要は全くないのです。
職歴は正直に書くべきです。
リファレンスチェックは(本人の同意を得てから)前職の企業に対してする企業もあると思います。
うちの会社では前職の会社に問い合わせたりはしていませんが。
その代わり「前歴を偽っていたら解雇」と書かれている就業規則の説明をちゃんとしてから雇用契約書にサインをさせているので、嘘が発覚したらクビにできます。
そして発覚する場面はいくらでもあります。
ちなみに経歴詐称は私文書偽造にあたるという判例があります。
一部業者で私文書偽造にあたらないなどと書いているサイトもありますが、これも嘘です。
※平成9(あ)1227 有印私文書偽造、同行使被告事件
虚偽の経歴等を記載した履歴書及び雇用契約書等を作成して提出行使した被告に対し、有印私文書偽造罪が成立すると最高裁が判断した例。
とにかく嘘つきは採用しないので、正直に徹するべきです。
それで採用されなければ、他に行けばいいだけのことです。
会社なんて世界中に何億社もありますし、日本に居ながら海外の会社の仕事をすることも今なら可能になっています。
日本だけでも300万社以上あるのですからね。
ちゃんと法律を守って年齢制限をしていない会社もたくさんあります。
「次、行ってみよう!」ですよ。(←この表現が昭和だなー)
※学歴フィルターについて。
プログラマの転職に学歴はそれほど関係ありませんけど、もしどちらか一方の人しか採用できなくて、スキルや実務経験や職歴が同程度で、心身ともに健全で、面接でのコミュ力も同等なら、最後の手段として学歴を参考にすることもあるかもしれません。
片方がMARCH理科大以上で、もう片方が大東亜帝国以下なら前者を採用するかもしれませんし、片方が文学部やスポーツ科学部で、もう片方が理工系博士課程単位取得退学なら、後者を採用するかもしれません。
学歴なんてその程度です。
それを一番目の判断材料にすることはありません。
中途採用の場合は職歴の方が圧倒的に重要です。