将棋の女流棋士の山口絵美菜さんが日本将棋連盟を引退ではなく「退会」されました。
将棋界で、引退と退会では意味が違います。退会というのは、完全に将棋界とは決別するという意味です。
例えば坂東香菜子さんのように、引退して一般企業に就職してから10年経っても退会していない人は、今でも女流棋士の名簿に載っています。
それに対して、橋本崇載氏のように「退会」だと、すぐに棋士名簿から削除されます。そしてその後、何をしようと日本将棋連盟からコメントが出ることは一切ありません。
山口絵美菜さんは引退ではなく「退会」です。どのような理由があったのでしょうか?
私は新聞を購読していませんが、山口絵美菜さんは観戦記者をされていた時に「風の色」というコラムを新聞に連載されていました。
その最終回……。これに書かれていることが山口絵美菜さんの引退(退会)理由のヒントになっているのでしょうか。それはどうかは分かりません。
でも、同じようなことを感じている人もきっといるだろうなぁという文章です。
全文は著作権があるので転載はできませんが、一部引用させていただきます。
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ジェンダーギャップ指数120位の日本で「若い」「女性」として働く息苦しさ。どけてもらえない足。「ひとりの人間」として見てもらう難しさを痛感しました。
この1年、「本当は何が書きたいのだろう」と自問自答し言葉を紡ぐ中で、気づいたことがいくつもあります。私はずっと、怒っていたのです。日本に。社会に。生業に。そして怒りを表明しない自分自身に。
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私も怒りを表明しない人間ですし、ジェンダーギャップ指数というのもよく分かりません。でも、この山口絵美菜さんのコラムをバッシングする人がいること自体、やっぱりそのなんとか指数が低いのだろうなぁとは思います。
根本原因は、嫉妬だと思うんですよね。
女性が自分よりも活躍すると嫉妬。
自分よりも高学歴の人が活躍すると嫉妬。
若者が簡単に大学に入れるようになると嫉妬。
少子化対策で税金をばらまくと一部だけの家庭が受け取ることに嫉妬。
破綻寸前の年金でのうのうと暮らしている老人にも嫉妬。
他の国が日本よりも経済成長すると妬んで悪口ばかり。
自分の子供が自分よりも幸せな結婚をすると嫉妬する親すらいるのですよ!
もし嫉妬指数というのがあれば、日本は名人級です。
なぜ日本人はこんなにも嫉妬体質なのでしょうか?
もしかすると、日本はプライドが高すぎるのかもしれません。
プライドに果てがないから、嫉妬心にも果てがない。
プライドや誇りなど幸せの邪魔でしかないのにね。
そういえば、ミスチルがこんな曲を歌ってましたっけ。
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街の風に吹かれて 唄いながら
妙なプライドは捨ててしまえばいい
そこからはじまるさ
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出典:「名もなき詩」(作詞:桜井和寿)より引用しました。
この曲は230万枚も売れたのですが、結局日本人の心には響かなかったみたいです。
だから私が何を書こうと何も変わらないですし、山口絵美菜さんが何を書かれようと、残念ながら嫉妬体質の人の醜い心は、何も変わらないのです……。
(追記)
契約社員として宝塚歌劇団?に演出助手として就職したという話もあります。
しかし、上述のように完全に将棋界を離れるという選択をされたのですから、ご本人が開示されない限り、他人があれこれ詮索しない方がいいのかもしれませんね。
(ちなみに宝塚の演出助手なら、有期雇用契約で、月給は20万円だそうです。 もちろん有能なら正社員に転換される可能性もありますが……)
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