弁護士といっても人それぞれですから、弁護士全員が毎日起案に追われているということはないはずです。


ここで言う起案とは、例えば弁論要旨起案など、法律文書の草案を作成することです。


法律事務所に所属していたり開業されている弁護士さんなら、裁判所に提出する文書作成がメインのお仕事という方もいるかもしれません。


うちの妻なんかは企業内弁護士ですから、通常の会社員としての業務だけでも忙しくて毎日22時~23時頃まで仕事をしていて終電で帰宅もよくあるのに、さらに法律文書の起案に追われていたら、残業時間が月100時間を超えてしまいます。


終電が繰り上がって0時前に会社を出ないと間に合わなくなったのに、23時55分まで仕事をしているくらい。


(どれだけブラック企業なんだか。社内弁護士を必要としているような会社は大企業ですし、妻の会社も有名企業ですけど、有名な企業ほどブラックというのはよくあることです)


でも仕事自体は好きだと言っているので、会社は嫌いでも仕事は向いているのでしょう。


そんな会社員の社畜ねぇさんでも、司法修習生の頃は誰でも研修所で1か月半、100ページ以上の文書を読んで構成を立て、起案をしていくという作業は訓練していました。


司法修習の最後には二回試験という卒業試験があります。
民事裁判、刑事裁判、検察、民事弁護、刑事弁護の5科目が実施されて、1科目あたりの試験時間は、約7時間半。司法試験の論文よりも時間が長い。


大半の人が合格できるようなので(全員ではないですが)それほどプレッシャーはないにしても、やはり何時間もかけて起案を作成するというのは、体力が必要だと思います。
5日間のうち1日でも休めば不合格なのですから、知力より体力が大事です。




そう。我が家の大黒柱の社畜ねぇさんは、体力がすごい
毎日夜遅くまで残業していても、風邪ひとつ引かない。


中学高校時代はテニス部だった妻。


司法研修所


司法修習生の頃も講義の後に研修所内のテニスコートで汗を流していたような、スポーツ娘でした。


早朝テニスを9時50分の授業開始前までにやったこともあるという。
(最近はオンライン研修ということもあるそうなので、今は出来ないのかもしれませんが)


その話を聞いて、ああ、本当に仕事熱心な人は体力もあるんだなぁ、と改めて思いました。


このブログの登山カテゴリにも書いてますけど、妻は山ガール(というのかな?)でもあります。


起案とは


今でも5~6kmくらいなら平気で歩くし、街歩きでも地下鉄3駅程度は徒歩で移動する彼女。


そもそもうちに車は無いですが……(笑)


東京だと電車+徒歩は基本とはいえ、それにしてもよく歩く。




私(夫)は経済系の仕事をしていますけど、PC版のプロフィールにも書いているように、子供の頃はマイコン少年でZ80のアセンブラでゲームを作っていたような室内派でした。


それに中学高校は吹奏楽部だったので、夫の方はスポーツに無関心。


頭の中身は夫婦同じくらいのレベルだと自分では思ってますけど。
…そうでないと話が合わないでしょう。


でも体力では妻に全くかなわない!


ただ、私も投資会社で担当が欧州だった頃は時差が8時間ほどあったので昼夜逆転で大変でした。


今はアジアが中心の時代になって時差も1時間なので体力的に助かっています。




投資会社の人間だろうと弁護士だろうと何だろうと社会人として生きていくのに最も必要なのは体力です。その次に精神力。


今でも終電にはOLさんがたくさん乗っています。それは実際にオフィス街から乗ってみればわかります。
もちろん仕事をするのは、食べて行くために仕事が必要だからです。


起案に何時間もかける人も、通勤電車という貨車に詰め込まれて毎日夜遅くまで残業している社畜お姉さんも、どんな仕事でも体力勝負。


ラクに稼いでる人など、どこにもいないのですよね。